仮想通貨の分散型取引所(DEX)とは?中央集権型取引所との違いや特徴を解説

仮想通貨の分散型取引所(DEX)とは?中央集権型取引所との違いや特徴を解説

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

仮想通貨のこと調べようと思って情報収集してるんだけど、海外の取引所って割と頻繁にハッキング被害に遭ってる気がするなぁ……

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

確かに、定期的に仮想通貨取引所のハッキング被害のニュースを聞くわね……。何回も被害が発生してるけど、どうにか対策できないものなのかしら。私の資産も心配になってくるわ

カネット XXX(表情名入力)カネット

そんな不安を抱える人には、分散型取引所がオススメだヨ!今日は分散型取引所のコトを説明していくネ!

仮想通貨の取引所には、中央集権型取引所と分散型取引所(DEX)の2種類があり、「bitFler」「Coincheck」「Zaif」などの主要な仮想通貨取引所は、中央集権型取引所に該当します。

しかし、中央集権型取引所にはハッキングリスクがあり、購入した仮想通貨を取引所に保管したままの状態では、ハッキングによって資産を失う恐れがあります。そこで注目されているのが分散型取引所。

分散型取引所とは、中央管理者が存在せず自らが資産管理者となって取引を行う仕組みで、ハッキングリスクが低いことや、取引所が破綻しても資産が消失しないといったメリットがあるのです。

今回は、仮想通貨の中央集権型取引所と分散型取引所の違い、そして、それぞれのメリット・デメリットについても詳しく説明します。

中央集権型取引所、分散型取引所の特徴と比較

まずは、中央集権型取引所と分散型取引所それぞれの特徴と主な違いについて確認していきましょう。

中央集権型取引所とは

【画像1】

中央集権型取引所とは、中央管理者が存在する取引所のこと。

日本では「bitFlyer」「Coincheck」「Zaif」などの仮想通貨取引所が該当し、仮想通貨を取引している人の多くは中央集権型取引所を利用しているのが現状です。

そのため、主要な取引所ではコインの流通量が多く、安定した取引ができます。しかし、ハッキングリスクがあるのがデメリット。

取引した通貨を取引所のウォレットに預けたままの状態で、中央管理者(取引所)がハッキングされてしまうと、預けた資産が失われる可能性があるのです。

実際に、2014年には中央集権型のビットコイン取引所である「マウントゴックス」で、不正アクセスにより顧客の75万BTCと28億円を消失する事件が起きました。

また取引所内部の人間が、資産を不正に引き出してしまう可能性も否定できません。現在は、仮想通貨の取引や管理を行う業者には、仮想通貨交換業者への登録が義務付けられており、各社ともにセキュリティを強化しています。

それでも中央集権型の仕組みでは、中央管理者へのハッキングリスクが存在するので、個人資産をどう守るかが課題です。

分散型取引所(DEX)とは

【画像2】

一方、分散型取引所(DEX)は管理者が存在しない(運営元は存在するものの、個人資産にアクセスできない)取引所のこと。DEXは「Decentralized Exchange」の略で、Decentralizedには分権、Exchangeには交換という意味があります。

仮想通貨の取引で必要になる「秘密鍵」を自ら管理して取引を行うことで、中央管理者がいなくても取引が成立するのが分散型取引所の仕組みです。

分散型取引所は、分散型台帳と呼ばれるブロックチェーン上に存在しているため、セキュリティが高く、容易にハッキングできないのがメリット。しかし、現状では取引量が少ないため手数料が高く、円などの法定通貨やビットコインが使えないといったデメリットもあります。

中央集権型取引所と分散型取引所の比較

中央集権型取引所 分散型取引所(DEX)
中央管理者 有(取引所) 無(自分)
ハッキングリスク あり
身分証明書 必要 不要
手数料 (※取引所によって異なる) (※今後の改善に期待)
出来高 多い 少ない(※今後の増加に期待)
基軸通貨 法定通貨(円)、ビットコインなど DEX上の通貨(トークン)

中央集権型取引所と分散型取引所を比較すると、上記のような違いがあります。

大きな違いは中央管理者の有無とハッキングリスクですが、ほかにも身分証明書や手数料、出来高、基軸通貨などにも違いがあります。

仮想通貨を取引する多くの人が中央集権型取引所を利用しているのが現状ですが、分散型取引所のメリットを考えると、環境整備が進むことによって、今後は分散型取引所へのシフトが進む可能性も十分に考えられます。

そのため仮想通貨を取引している人は、中央集権型取引所と分散型取引所それぞれの特徴やメリット、デメリットを理解しておく必要があるのです。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

ふーむふむ。つまり、中央集権型の取引所は、銀行みたいなものだったってこと?

カネット XXX(表情名入力)カネット

ウン。だから取引所がハッキングされたら、ハッカーが顧客資産にもアクセスしちゃって仮想通貨を盗み取っちゃうんダ

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

なるほど。だからマウントゴックスやコインチェックはハッキングされて、仮想通貨の流出が起きたのね。そこで仮想通貨を管理してることがわかってるものね……

中央集権型取引所と分散型取引所の違い

次に、中央集権型取引所と分散型取引所の違いをより理解するために、中央管理者、安全性、手数料、出来高、基軸通貨について詳しく説明していきます。

中央管理者の有無

【画像3】

「bitFlyer」「Coincheck」「Zaif」などの中央集権型取引所では、運営元の企業が中央管理者として運営しています。

仮想通貨の取引で必要になる「秘密鍵」の管理を取引所に委任している形になっているため、秘密鍵を自分で管理する必要がなく、簡単に取引できるメリットがあるのです。一方、分散型取引所は取引所の運営元は存在するものの、秘密鍵の管理を自分で行う必要があります。

分散型取引所では、取引所が個人資産にアクセスできない仕組みになっているため、自分の管理下で取引できるのがメリットです。しかし秘密鍵の管理は非常に重要で、なくしてしまうと保有する仮想通貨を動かせなくなってしまいます。

つまり秘密鍵をなくすことは、保有する仮想通貨を失うことを意味するため、個人で管理すると秘密鍵の紛失リスクもあるのです。

安全性(ハッキングリスク)

【画像4】

中央集権型取引所の場合、運営元の企業がハッキングされると、預けてある仮想通貨が不正送金されることで、資産を失う可能性があります。

前項で触れたマウントゴックス事件の教訓から、日本では、仮想通貨交換業者への登録が義務付けられました。さらに主要取引所では2段階認証の導入や、ゴールドウォレットと呼ばれるオフラインでの資金管理など、セキュリティ体制の強化に取り組んでいます。

しかし取引所そのものはハッキングされなくても、個人アカウントが乗っ取られ、ビットコインが不正に送金される事件は起きています。一方、分散型取引所の場合は、運営元が個人資産にアクセスできず、秘密鍵を自分で管理して取引できるのが特徴。

自分でウォレットを管理しているので、取引所が破綻しても資産を失うリスクがないのです。また、分散型取引所はブロックチェーン上に存在するため、ハッキングリスクが低く、秘密鍵をしっかり管理できれば、資産を失う可能性は低くなります。

身分証明書

【画像5】

中央集権型取引所で取引するためには、身分証明書の提示が必要になります。中央管理者が存在し、ハッキングリスクがあるため、取引所としてはどのような人物が取引しているかを把握する必要があるのです。

そのため、「bitFlyer」「Coincheck」「Zaif」などでは、本人確認のためセルフィー(本人と身分証明書をひとつに収めた画像など)の提出が求められます。

一方、分散型取引所の場合は、身分証明書を提示する必要はありません。秘密鍵を自分で管理し、ブロックチェーン上に取引所が存在していることからハッキングリスクが低いので、提示する必要がないのです。

手数料

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中央集権型取引所の場合、取引所によって異なりますが、利用者が多いことから取引手数料が比較的安く抑えられています。しかし分散型取引所はまだ参加者が少ないことから、売買注文の他、入金、出金など、何をするにも手数料がかかってしまうのです。

また日本語に対応していない取引所が多く、操作も分かりにくいため、慣れないと無駄な操作をしてしまい、余計な手数料が発生してしまうかもしれません。

そのため、現状では中央集権型取引所のほうが有利ですが、環境整備が進み参加者が増えていけば、分散型取引所の手数料が下がっていく可能性があります。

取引量(出来高)

【画像7】

「bitFlyer」「Coincheck」「Zaif」などの中央集権型取引所は、取引参加者が多く、取引量(出来高)が大きいですが、分散型取引所はまだ参加者が少ないこともあり、出来高が小さいのが現状です。

そのため、分散型取引所では取引が成立しにくかったり、手数料が高くなってしまうのです。しかし分散型取引所への注目度は高まっており、参加者が増えることで、将来的に出来高が増えていく可能性は十分に考えられます。

基軸通貨

【画像8】

中央集権型取引所では、円などの法定通貨やビットコインを基軸通貨として取引が行われています。

一方、分散型取引所では、分散型取引所のプラットフォーム上の通貨(トークン)で取引が行われ、法定通貨やビットコインを基軸通貨とした取引ペアはあまり存在しません。

そのため、初心者には取引を始めるまでのハードルが高く、理解が難しいのが現状です。しかし分散型取引所のメリットを考えると、環境整備が進み法定通貨を基軸通貨とした取引ペアが増えていく可能性が考えられます。

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

中央集権型は仮想通貨取引のややこしい仕組みを、全部取引所に任せてる形なのね。だから、取引所がハッキングされると私達のお金も盗まれちゃうのかしら

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

でも、仮想通貨初心者には中央集権型の方がカンタンでわかりやすいってのがあるよね。僕は秘密鍵を自分で管理しろって言われても無くしそうだし……

カネット XXX(表情名入力)カネット

本当は取引所のセキュリティを強化できたらいいんだけどネ。ハッカーもあの手この手で取引所をハッキングしようとするから、絶対に安全な方法を確立するのも難しいんだヨ

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

中央集権型の取引所ならどこでもビットコイン使えたけど、分散型取引所だと使えないこともあるんでしょ?私としてはそこが問題ね……

カネット XXX(表情名入力)カネット

分散型取引所は、今はまだまだ成長途中なんダ。だから今後、分散型取引所に注目が集まっていったら、ビットコインやイーサリアムみたいな有名な仮想通貨は全部使えるようになるかもしれないネ

主な分散型取引所

最後に主な分散型取引所を紹介します。それぞれプラットフォームや基軸通貨などに違いがあります。

EtherDelta

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EtherDeltaは、イーサリアムプラットフォームを採用している分散型取引所。基軸通貨はイーサリアムで、イーサリアムブロックチェーン上のトークンはすべて取引が可能です。

「メタマスク」というウォレットからイーサリアムを送金し、EtherDeltaに入金することで取引できます。

Waves Lite Client

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Wavesプラットフォームの分散型取引所で、Waves(仮想通貨)のウォレット内にDEX機能が実装されています。ドルやユーロなどの法定通貨の取引ができたり、誰でもトークンが発行できるといった特徴を持つ分散型取引所です。

Openledger

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Openledgerは、デンマークの取引所「CCEDK」が開設した分散型取引所で、BitSharesプラットフォームを採用しています。円やドルに価格にペッグ(為替レートを一定に保つ)した、BitJPYやBitUSDなどのスマートコインを売買できる特徴があります。

カネット XXX(表情名入力)カネット

円やドルの価格に連動した仮想通貨はペッグ通貨と言うヨ。仮想通貨の価格の変動に備えて、ビットコインをペッグ通貨に変換したりできるんダ

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

中央集権型じゃなくても、そういうリスク回避の動きができるのね

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

ドルやユーロがそのまま入金できる分散型取引所もあるんだね。そこなら中央集権型と使い心地に差がないかも?まぁ、僕は英語できないからそもそも使えないけれど……

カネット XXX(表情名入力)カネット

デモ、いつか日本円を直接入金できる分散型取引所ができる日も来るかもしれないヨ。未来を楽しみにしてよウ!

中央集権型取引所と分散型取引所の仕組みを理解して仮想通貨の取引しよう!

仮想通貨の中央集権型取引所と分散型取引所では、中央管理者の有無とハッキングリスクに大きな違いがあります。「bitFlyer」「Coincheck」「Zaif」などの主要取引所は中央集権型取引所に該当し、秘密鍵の管理を委任しているため、簡単に取引できる反面、ハッキングリスクがあるのです。

一方、分散型取引所では秘密鍵を自分で管理するため、取引所が破綻しても資産が消失せず、ハッキングリスクが低いメリットがあります。しかし秘密鍵の管理が大変であること、手数料が高いこと、法定通貨の取引ペアが少ないといったデメリットあるのです。

分散型取引所を利用する人は少なく、操作がわかりにくいなどの課題もありますが、資産を守るうえではメリットが大きいため、今後の環境整備に期待がかかります。