仮想通貨の分析に役立つ「ドミナンス」とは?意味や活用方法を詳しく解説

仮想通貨の分析に役立つ「ドミナンス」とは?意味や活用方法を詳しく解説

カネット XXX(表情名入力)カネット

今日は、仮想通貨市場の分析に役立つ「ドミナンス」について説明するヨ!

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

ドミナンス?市場の分析をするのはチャートだけじゃないの?

カネット XXX(表情名入力)カネット

チャートと合わせてドミナンスをチェックすることで、仮想通貨市場全体の把握に役立つンダ。順番に詳しく見てイコウ!

仮想通貨への投資をしている人で、チャートをまったく見ないという人はいないでしょう。投資で利益を上げるなら、日々の相場の値動きを知ることは大切なことです。基本中の基本だからです。

でも、ところでチャート以外に、仮想通貨市場全体の流れを知る方法があることをご存知でしょうか?

その方法の1つが「ドミナンス」をチェックすることです。

ドミナンスを活用するメリットは、チャートのように細かい値動きを追う方法とは少し違います。今までの情報収集にドミナンスをプラスすることで、これまで以上に効率的で効果的な仮想通貨取引ができるかもしれません。

今回はドミナンスについて、そして仮想通貨投資にドミナンスを活用する方法を解説していきます。

仮想通貨市場全体を展望すると

現在世界市場にどのくらいの仮想通貨が出回っているのか、その指標となるのが「時価総額」です。
この数値は今その仮想通貨が市場に出ている総量に、現在の価格を掛けたものです。

仮想通貨の時価総額を知るには、「CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)」というサイトが最も良く使われているようです。

参考までにある日の時価総額を確認してみると、ランキングの1位は不動のビットコインです。

仮想通貨時価総額上位100

引用元:CoinMarketCap

仮想通貨市場全体での時価総額も確認してみると、およそ43兆円もの仮想通貨が現在取引されていることが分かります。

コインマーケットキャップ

引用元:CoinMarketCap

その中でビットコインの時価総額は約16兆円、市場全体の額と比較すると、約37%を占めています。

これを同じ日の、東証一部上場企業の株式時価総額と比べてみましょう。

東証

引用元:日本経済新聞

株式の時価総額も仮想通貨と同様に、各企業が発行している株式の総量に、現在の株価を掛けて求められます。

日本企業で1位のトヨタの場合、何と1社で約25兆円にも達しています。

これはビットコインの時価総額をはるかにしのぎ、しかも仮想通貨全体の時価総額43兆円は、株価ランキングの上位数社を合わせた額にも届きません。

これを世界規模で考えると、株式市場に対していかに仮想通貨市場が小さいかが良く分かります。ちなみに43兆円という時価総額は、仮想通貨が全世界で出回っている総量に値します。

仮想通貨の場合、今後の市場規模の拡大が当然予想されますが、現時点では最大でもおよそ50兆円を超えるレベルです。

その中でどの仮想通貨が、全市場の内どの程度のシェアを確保しているのかが、ドミナンスの考え方に深く関わってくるのです。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

へぇ。株式市場と比べても、仮想通貨の市場規模はまだまだ少ないってことかぁ。

カネット XXX(表情名入力)カネット

仮想通貨の市場はまだ始まったばかりだカラネ。今度どこまで市場規模を伸ばすかも注目だけど、ドミナンスというのは、市場規模の中でどれだけのシェアを誇っているかってコト。詳しく見ていこウ!

ドミナンスの定義と仕組み

ドミナンス(dominance)という言葉の意味は、「優勢度」「占有度」などを表します。

仮想通貨で使われるドミナンスは、仮想通貨市場全体に占めるある通貨の割合を示すので、我々日本人にとっては「シェア」という言葉の方がピンとくるかもしれません。

ドミナンスはそれぞれの通貨ごとに算出することもできますが、やはり市場の動きを確認するために最も重要なのは、ビットコインのドミナンスです。

ビットコイン・ドミナンス

仮想通貨市場は、長い間ビットコインが圧倒的なシェアを誇ってきましたが、この「ビットコイン・ドミナンス」も、時価総額と同じくコインマーケットキャップのサイトで確認できます。

コインマーケットキャップの優れた点は、日本語表示に対応していることと、時価総額ランキング以外にもさまざまなデータをチェックできることです。

ドミナンスについては、「ツール」から「グローバルチャート」を選べば表示されます。

ツール

ドミナンス・チャートでは、主要な仮想通貨の相対的なドミナンスが比較できます。チャートの3分の2を占めるオレンジ色の帯が、長年圧倒的な優位を保ってきたビットコインのドミナンスです。

ドミナンスとは、ある時点での仮想通貨の総時価総額を100%とした時に、それぞれの通貨がその内の何%をシェアしているかという指標のことです。

上記のドミナンス・チャ-トに表示されている「BTCドミナンス37.2%」とは、全体の中でビットコインが占める割合が37.2%であることを意味しています。

ビットコインは仮想通貨取引の始まりから、ずっと市場の80%以上を独占してきました。そのためドミナンスと言えば、仮想通貨界ではビットコイン・ドミナンスを表すほどです。

このチャートは、それぞれの通貨の相対的な関係を示しているため、ある通貨のドミナンスが下がると、別な通貨のドミナンスが上がる仕組みになっています。

つまり同じ日の各仮想通貨のドミナンスを合計すると、100%になるように作られているのです。

チャートの右側、現在に近づくほど全体的なボリュームが減少しているように見えますが、このチャートは取引の総量(時価総額)を表しているものではありません。

実際にはチャートの右側に行くほど、取引の総量は増えています。

比較のために、上記のドミナンス・チャートと同じ期間の、全ての仮想通貨の総時価総額チャートで確認してみましょう。

チャートの右側に行くほど、仮想通貨全体の取引量が増加していることが良く分かります。

ドミナンス・チャートで、チャートの右側が全体的に縮小して見えるのは、ビットコインと他の仮想通貨とのドミナンスが接近してきて、市場での勢力が分散されてきたことを表しているのです。

これは現在の仮想通貨市場で、かなり大規模な変動が起こっている証拠と言っても良いでしょう。

ドミナンスの推移

上のチャートは、2013年に仮想通貨取引が始まった頃から、現在に至るまでの主要通貨のドミナンスを表しています。

それに対して下のチャートは、ここ一年間のドミナンスを表しています。

こうして比較してみると2017年の2月頃までは、BTCドミナンスが圧倒的に優勢だったのが、最近では他の仮想通貨がかなりドミナンスを伸ばしているのが分かります。

現在チャートに表示されているのは10種の仮想通貨ですが、それぞれのドミナンスの推移を、ポイントになる年ごとに比較してみましょう。

 2015年1月2016年3月2017年6月2018年1月
Bitcoin(ビットコイン)80.0%79.0%39.7%34.5%
Ethereum(イーサリアム)0%0%31.1%18.1%
Bitcoin Cash
(ビットコインキャッシュ)
0%0%0%5.7%
Litecoin(ライトコイン)1.5%1.8%1.6%5.7%
Ripple(リップル)13.0%3.5%9.3%9.8%
Dash(ダッシュ)0.2%0.5%1.2%1.2%
NEM(ネム)0%0.15%1.7%1.7%
Monero(モネロ)0%0.2%0.7%0.9%
IOTA(イオタ)0%0%0.9%1.4%
NEO(ネオ)0%0%0.1%1.6%
その他5.4%4.0%13.8%23.3%

2015年1月は、ビットコインは揺るぎない立場でしたが、リップルがアルトコインとして初めて10%以上のドミナンスを記録しています。

2016年3月は、イーサリアムが急激に伸び始め、2017年6月にはビットコインに肉薄するレベルにまで達しました。

2017年3月から下降し始まったビットコインは、その後の市場で一強の状態とは言えなくなり、現在は40%前後のドミナンスで推移しています。

そして仮想通貨の総時価総額がピークを迎えた2018年1月の時点では、ビットコインの勢いがやや持ち直しましたが、イーサリアムはそれに充分対抗できる安定性を見せています。

またその他のアルトコインが、全体の2割以上にまで増えてきたのも最近の特徴です。

この先はビットコインの価値が下落して、それぞれの仮想通貨が互いに勢力争いをするような、群雄割拠の仮想通貨戦国時代が訪れるのでしょうか?

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

なるほどね。全体の市場規模のうち、どの仮想通貨のドミナンスが高いかによって、今後の動向が予想できるってことか。

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

シェアが上がっているってことは、何らかの好材料によって期待値や将来性が上がっているってことだもんね。

仮想通貨ドミナンスの活用法

基本的にドミナンスは、仮想通貨市場の現在の状況をつかむために使われるものです。しかし使い方によっては、仮想通貨市場全体の今後の動向を予測する材料にもなります。

もちろん日々のチャート分析によって、今後の相場を推測することは仮想通貨投資の常識です。ただし定期的にドミナンスまで分析する人は、まだまだ少ないのではないでしょうか。

ここでドミナンスの活用法をマスターすれば、今まで見えなかったチャンスが見えてくるかもしれません。

ドミナンスとチャートとの関連性

仮想通貨取引にドミナンスを活かすということは、チャートと同様に過去のドミナンスを分析して、そこに何らかの特徴を見つけ、それを今後の投資に活用することです。

ここからは具体的に過去のデータを見ながら、ドミナンスと仮想通貨の動きについて確認してみましょう。

2017年5月の仮想通貨市場では、ビットコインのドミナンスが下降して、代わりにその他の主要通貨のドミナンスが上昇するという、今までになかった動きが見られました。

今までに無かった動き

当時のドミナンスをチェックすると、5月の初旬頃からビットコインが下降線をたどり、7月初旬から再び上昇に転じています。

ビットコインの下落と同じタイミングで、急激にピークを迎えている(水色のライン)のがリップルです。

さらにビットコインのドミナンスが最も下がった時点で、逆にピークを迎えている(紫のライン)がイーサリアムです。これが6月中旬のことです。

時価総額チャート

今度は同じ時期の時価総額チャートを見てみましょう。ドミナンスでそれぞれの通貨が勢力争いをしていた、5月~7月にかけては、時価総額は緩やかですが上昇を続けていました。

このことから、総体的な仮想通貨の取引量は保ったまま、ドミナンスにこれだけ大きな動きがあったということは、仮想通貨間での移動(売買)が活発だったことが分かります。

では次に同じタイミングの、主要仮想通貨の値動きを見てみましょう。

ビットコインの価格推移チャート

ビットコインの価格推移

リップルの価格推移チャート

リップル

イーサリアムの価格推移チャート

イーサリアム

これら主要3通貨のチャートを比較してみると、ドミナンスで大きな変動があった5月~7月の期間に、リップルとイーサリアムは、ドミナンスとほぼ同調するような動きをしているように見えます。

しかしビットコインに関しては、ドミナンスで大きく下降している期間でも、チャートでは緩やかな価格の伸びを示しています。これは一体どういうことなのでしょうか?

依然として基軸通貨はビットコイン

ここまででドミナンスとチャートを比べた結果から言えることは、ドミナンスに大きな変動が見られた時期でも、ビットコインが盛んに他の通貨に交換されたわけではないという事実です。

リップルのドミナンスと相場が一度大きく上昇して、その後下降線をたどった動きと入れ替わるように、今度はイーサリアムが大きな伸びを見せました。これはリップルからイーサリアムへと、投資の流れが変化したと考えられます。

この時にビットコインが動揺しなかったことは先ほど述べた通りです。

つまり、ドミナンスは以前に比べて大きく減少したビットコインですが、仮想通貨市場全体を安定化させるだけの、基軸通貨としての機能は充分に果たしているわけです。

現在の状態であればドミナンスの分析は、ビットコイン以外のアルトコインの動向を予測することにメリットがあるようです。

そこで次に、ドミナンスを今後の予測に活用する方法を考えてみましょう。

過去の動きを未来に反映させる

2017年5月~7月にかけての時期は、「アルトコインバブル」と呼ばれています。この時に一度活況を呈したアルトコインは、その後全体的に値を下げて行きました。

実はこれと良く似た動きが、最近のドミナンスに現れていたのです。

2017年5~7月頃のドミナンス

今までに無かった動き

2017年12月~2018年2月頃のドミナンス

2017年12月~2018年2月頃のドミナンス
 
ここに挙げた上段と下段のドミナンスは、時期的には違いますがかなり良く似たパターンになっていることが分かります。

上段は先ほど説明したアルトコインバブルの時期で、下段は仮想通貨相場が大きく上がってから、急激に下落した2018年1月前後のドミナンスです。

どちらもビットコインのドミナンス下落から始まり、リップルが一時的にピークを迎え、次にイーサリアムが伸びるというパターンになっています。

こうして過去の特徴的なドミナンスの動向を、常に現在の動向と比較して分析していると、チャートには現れない重要な投資のチャンスが現れることがあります。

しかも場合によっては、ドミナンスをチェックすることで損失を回避することだってできます。

あくまでも可能性での話ですが、ドミナンスでビットコインが下落を始めたパターンをつかんだ時点で、リップルやイーサリアムに投資先を変えるという戦略も成り立ちます。

また過去のドミナンスによる、その後のアルトコインの下落を考慮すると、アルトコインが一定のピークに達した時点で、今度はビットコインに投資先を戻すという危機回避策もとれます。

こうした仮想通貨が相互に連動した動きは、チャートの分析だけではなかなか見えてきません。ドミナンスを投資に活用するポイントは、まさにそこにあるわけです。

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

ドミナンスを比較することで、通貨間で投資先を検討する材料にもなるのね。

カネット XXX(表情名入力)カネット

それぞれの仮想通貨が相互にどんな動きをするかを予想するのはチャートだけではなかなか難しイ。けど、ドミナンスを活用すればチャートだけでは見えない部分も分析できるンダ。

結局ドミナンスで何が見えるのか?

ビットコインが基軸通貨としての役割を果たしていることは、考えてみれば当然のことだとも言えます。なぜならビットコインは、ドルや円のような実際の通貨と同じように、他の仮想通貨と直接取引ができるからです。

ビットコインのこの機能が、どのように仮想通貨市場で働いているのかを知る指標になるものが、実はビットコイン・ドミナンスなのです。

やはりビットコインの動向は重要

ザイフ 通貨

ここで図に示したのは、国内の大手取引所Zaifが取り扱う主要通貨の一覧です。

左側の列には、仮想通貨を日本円で売買するための取引ペアが並んでいます。例えば一番上をクリックすると、ビットコインを日本円で売買する取引画面が表示されます。

注目してほしいのは右側の列です。この列には仮想通貨をビットコインで売買する取引ペアが並んでいます。

つまり仮想通貨の中でビットコインだけは、日本円のような実際の通貨と同様に、直接他の仮想通貨を買ったりすることができるのです。

こうした性質を考えると、確かに市場全体でのドミナンスはかなり下落したものの、ビットコインの動向が市場に与える影響は他の仮想通貨とは違うことが分かります。

しかも海外の取引所のように、日本とはケタ違いに多くの種類の仮想通貨を取り扱っている場合には、現金の代わりにビットコインでのみ取引ができるケースが非常に多いのです。

ビットコインはある意味で、既に「通貨」と言ってもいいのかもしれません。

今は、アルトコインの動向にも要注意!

投資の目的はいかに効率良く利益を上げるか、そしてどれだけ上手にリスクを回避できるかが最大のポイントになります。

そのためには、アルトコインのドミナンスが大きく動いている今こそ、常にその動向をチェックすることが大切だということです。ビットコインのドミナンスは、この先も恐らく大幅に縮小することはありません。

そこでチャートでは把握できない、それぞれのアルトコインの相関関係をドミナンスで分析しておけば、他の人には見えない投資のチャンスが見えるかもしれません。

そしてもし今後のアルトコインの動きが読みづらければ、ドミナンスを活用した分析法を駆使して、いくつかの仮想通貨に分散投資をするという方法も有効です。

その時には過去のドミナンスに現れた、特徴的なパターンを見逃さないようにしてください。

今後はビットコインへの投資よりも、アルトコインへの投資の方が活発になる可能性があります。

その中で投資のチャンスを見逃さないためにも、ドミナンスのチェックは欠かさないようにしてください。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

まだまだ時価総額で言えばビットコインが仮想通貨のトップを独走しているけど、ドミナンスを使うことで第2位の座に輝く仮想通貨が見えてくるかもしれないんだね。

カネット XXX(表情名入力)カネット

これからの仮想通貨市場をしっかりと見据えるためにも、ドミナンスをチェックするクセをつけておこウ!

仮想通貨投資の成功のポイントはドミナンスにある!

まだまだ株式市場とは比較にならない規模の仮想通貨市場では、ドミナンスをチェックすることによって、相場のチャートからは推測できない情報を読み取ることができます。これは主要な通貨の種類が限定されているからこそ可能なこと。

しかし最近の市場では、ビットコインが独占していたドミナンスに大きな変化が現れ、イーサリアムなどは、充分にビットコインと拮抗できる通貨に成長しています。

今後はますますアルトコインの動きが活発化するでしょうが、それぞれ別々のチャートを追いかけていても、仮想通貨市場全体を見通すことはできません。

そんな時だからこそ積極的にドミナンスを活用して、一歩進んだ投資法を実践してみてください。