仮想通貨の発行枚数と価格の関係とは?発行上限の仕組みと役割を徹底解説

仮想通貨の発行枚数と価格の関係とは?発行上限の仕組みと役割を徹底解説

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

他の仮想通貨に比べて、ビットコインの値段がとんでもなく高くなってるけど、それってビットコインを大量に発行すれば解決するのかな?

カネット XXX(表情名入力)カネット

そんなことしたらインフレが起きて、ビットコインの価格が大暴落しちゃうヨ……。まぁ、仮想通貨には発行上限が設定されていて、それ以上作られないようになってるから無理だけド

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

発行上限?仮想通貨って世の中の需要とかニーズに合わせて少しずつ作られているんじゃないの?

カネット XXX(表情名入力)カネット

そうじゃないんだヨ!ヨシ!今回は仮想通貨の発行枚数と価格の関係について見ていこうカ!

ビットコインをはじめとした多くの仮想通貨には発行上限が定められています。これは、仮想通貨の価値が暴落しないための重要な仕組みです。

そして、発行上限は仮想通貨の価格と深いかかわりがあるため、投資をする人にとっては必ず知っておくべき基礎知識でもあります。

今回は仮想通貨の発行枚数及び発行上限の仕組みと役割、価格との関係について確認していきましょう。

仮想通貨の発行枚数と発行上限とは

仮想通貨の発行枚数とは、すでに発行されている仮想通貨の量を指します。そして発行上限とは、その仮想通貨に定められた最大発行枚数のことです。

代表的な仮想通貨の発行上限は以下のように定められています。

仮想通貨発行上限枚数
ビットコイン(BTC)2,100万枚
ビットコインキャッシュ(BCH)2,100万枚
ライトコイン(LTC)8,400万枚
リップル(XRP)1,000億枚
ネム(NEM)90億枚
モネロ(XMR)1,840万枚
モナコイン(MONA)1億5000万枚
ダッシュ(DASH)1,890万枚

表を見るとわかるように、仮想通貨ごとに発行上限枚数は異なります。では、どうして仮想通貨には発行上限が定められているのでしょうか。

なぜ仮想通貨には発行上限が定められているのか

仮想通貨は電子データのため、理論上はいくらでも発行が可能です。しかし、際限なく発行してしまうと、インフレにより価値が暴落してしまいます。それを避けるために、仮想通貨は発行上限を定めているのです。

仮想通貨の発行上限と価値の関係は、貴金属の採掘をイメージするとわかりやすくなります。

例えばダイヤモンドでも、無限に採掘できてしまうと希少性がなくなり、価値が下がります。つまり、発掘できる量に限界があるからこそ、ダイヤモンドの価値は保たれているのです。

同じように、もし仮想通貨が無限に発行されてしまうと、希少性がなくなり価値が下がります。ダイヤモンドなどの貴金属と同様に、仮想通貨は発行上限が定められていることで、価値が保たれているのです。

仮想通貨の価値を保つ半減期

日本の法定通貨である円はインフレが起こらないように、日本銀行が管理し、発行枚数をコントロールしています。一方、仮想通貨には日本銀行のように、通貨の発行をコントロールする機関がありません。

そのため、仮想通貨の発行量がどんどん増えてインフレが発生するのでは?という疑問を持つ人が多いはずです。そこで、このリスクを解消するために「半減期」という仕組みが設けられています。

半減期とは、マイニング(仮想通貨を新規発行するための作業)による仮想通貨の発行量が減少するタイミングのことです。

例えばビットコインが作られた当初は、10分ごとに50BTC発行される仕組みになっていました。しかし、約4年ごとに半減期を迎え、新規発行量が50BTC→25BTC→12.5BTCと減少しています。

このように、仮想通貨の新規発行量は発行上限に近づくほど減少していくため、インフレが起こることなく、価値が保たれているのです。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

へぇ~ビットコインの発行量は、ビットコイン自体がコントロールしてるんだ!すごいなぁ

カネット XXX(表情名入力)カネット

一定量のビットコインがマイニングされるごとに、どんどん新規発行量が少なくなる仕組みだヨ

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

全人類がビットコインを手にしたら、欲しがる人がいなくなって価値もなくなるものね。ビットコインの価格は『ビットコインを欲しがっている人の量』が反映された結果というわけね

仮想通貨の発行上限と価格の関係

仮想通貨の発行上限はインフレを抑える仕組みであることから、価格にも大きな関わりがあります。

そのため、仮想通貨の投資をするときには、発行上限及び発行枚数と価格の関係を理解しておくことが大切です。

発行上限が大きいと仮想通貨1枚あたりの価格は低くなる

仮想通貨投資を始めたばかりの人の多くは、「この仮想通貨は高いから手を出しにくい」、「高い仮想通貨は今から投資しても遅い」と考えています。

しかし、仮想通貨の単価だけを見て、価値が高いと判断するのは誤りです。なぜなら仮想通貨の単価は、発行上限によっても大きく変わるからです。

例としてリップル(XRP)とビットコインキャッシュ(BTH)で確認してみましょう。以下の表は、リップルとビットコインキャッシュの1枚あたりの価格と発行上限です。(※2018年2月18日時点)

 単価発行上限
リップル120,95円約1,000億XRP
ビットコインキャッシュ165,390円約2,100万BTH

単価だけを比較すると、ビットコインキャッシュの方が約1,400倍も高くなっています。これを見ると、リップルよりもビットコインキャッシュの方が、価値が高いように感じられるかもしれません。

しかし発行上限はリップルの方が約4,800倍も多くなっています。リップルは発行量が多いため、単価が低くなっているのです。

それでは、仮想通貨投資をするときは、何を見て価値を確認すればいいのでしょうか。

仮想通貨の価値は市場価格で判断する

仮想通貨の価値を判断するときに重要なのが、「時価総額」です。

仮想通貨の時価総額は「発行枚数×単価」で計算します。つまり時価総額とは、その仮想通貨に投資されている合計金額です。

たとえばリップルとビットコインキャッシュの時価総額は以下のとおりです。(※2018年2月18日時点)

 時価総額
リップル約4.7兆円
ビットコインキャッシュ約2.8兆円

単価はビットコインキャッシュの方がはるかに高いのですが、時価総額は表のとおりリップルのほうが約1.7倍も高くなっています。つまり、市場ではビットコインキャッシュよりもリップルの方が、価値が高いと判断されているのです。

投資する仮想通貨を選ぶときには発行枚数と価格の関係を理解した上で、時価総額に注目しましょう。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

つまり、よりたくさんの金額が投資されていると時価総額が大きくなるってことかな?

カネット XXX(表情名入力)カネット

その通リ!ただし、時価総額が大きい=投資している人数が多いってワケでもないのがポイントだネ!

発行上限が決まっていない仮想通貨もある

多くの仮想通貨には発行上限が定められています。しかし、イーサリアム(ETH)やリスク(Lisk)などには、発行上限が定められていません。

インフレの心配はないの?

ここまで説明したきたように、仮想通貨の発行上限はインフレを起こさないために定められています。では、発行上限がない仮想通貨はインフレを起こしてしまうのでしょうか。

確かに発行上限がないイーサリアムやリスクは、発行上限がある仮想通貨よりもインフレのリスクが高いといえます。しかし、これまでインフレが起こることはありませんでした。その大きな理由は、発行上限がない仮想通貨にも半減期が設定されているからです。

イーサリアムやリスクは、半減期によって発行量が十分コントロールされているのです。

なお、最近ではイーサリアムに発行上限を設定しようという議論も行われています。もしイーサリアムに発行上限が設定されれば、希少性が高まり、価格が高騰する可能性もあるので注目しておきましょう。

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

発行上限がなくても、半減期でうまく調整すればインフレが発生しないのね

カネット XXX(表情名入力)カネット

ウン。でも、発行上限は開発チームが設定することもできるから、今のイーサリアムやリスクに発行上限がなくても、今は後発行上限が設定されるかもしれないネ!

発行済み仮想通貨が減少するケース

日々発行され続けている仮想通貨は、当然ながら発行枚数が増えています。しかし、例外的に発行済み仮想通貨が減少するケースもあるのです。

仮想通貨の紛失や消失

仮想通貨は電子データのため、厳重に管理しておかなければ紛失してしまう可能性があります。

たとえば仮想通貨を保管するウォレットのアカウントIDやパスワードを忘れてしまうと、仮想通貨の使用や移動ができなくなります。また仮想通貨を保管しているハードウェアが故障してしまうと、データそのものが消失していまうのです。

仮想通貨の性質上、他の誰かが管理や保障、データ復旧などはできません。そのため、紛失・消失した仮想通貨は二度と元に戻らず、結果として全体の発行枚数が減少してしまうのです。

仮想通貨のバーン(burn)

仮想通貨のバーンとは、発行済みの仮想通貨を意図的に消失させることを意味します。バーンは「燃やす」という意味で、紙幣を一気に燃やしてしまうようなイメージです。

バーンの主な目的は仮想通貨の流通量をコントロールすること。バーンすることで、その仮想通貨に希少性を出し、価値を高めるのが狙いです。

ただし、ユーザが保有している仮想通貨がバーンによって突然なくなることはありません。

バーンが行われる可能性があるのは、ICO(新規仮想通貨の発行による資金調達)によって発行された仮想通貨のみ。つまり、特定の機関が自身で大量保有している仮想通貨を減らしているだけなのです。

実例としては、アリス(ALIS)という仮想通貨が、2017年11月17日に発行されていた5億枚のうち4億2,500万枚をバーンしました。

このように、管理者が発行枚数を減らすケースもあるのです。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

バーンすると、価格が高くなる傾向があるってこと?

カネット XXX(表情名入力)カネット

バーンの直前には上がるけど、バーンの直後は比較的落ち着く傾向があるネ。仮想通貨界隈は『噂で買って事実で売る』人が多いから、バーンの直前に価格が高くなることを見越した人たちが一気に売り抜けるヨ

仮想通貨の発行枚数と発行上限は価格に大きな影響がある!

仮想通貨の発行上限は、市場の流通量をコントロールしてインフレを発生させないために定められています。そのため、発行上限や発行枚数は、価格にも大きく関係しているのです。

仮想通貨投資を始めるときは、ついつい単価ばかりを気にしてしまいます。しかし、仮想通貨によって発行枚数が違うため、単価だけでは価値は判断できません。時価総額まで確認する必要があるのです。

これから投資を始めるという方は、発行上限や発行枚数が価格に与える影響を理解した上で、仮想通貨を選択しましょう。