仮想通貨のハードフォークとは?ハードフォークのメリットや問題点を徹底解説!

仮想通貨のハードフォークとは?ハードフォークのメリットや問題点を徹底解説!

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

ビットコインのことを調べていたら『ハードフォーク』って単語をよく見かけるわね。このハードフォークって一体何のことなのかしら?

カネット XXX(表情名入力)カネット

ハードフォークというのは、簡単に言えば仮想通貨の分裂のコトだネ!様々な理由があって仮想通貨は分裂するんダ!

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

へぇ~。じゃあその分裂理由とか、分裂のメリットとかを教えてもらおうかしら!

仮想通貨の取引を行っている方の中には、「ハードフォーク」という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

仮想通貨のハードフォークとは、技術的な課題を解決するために、今までのブロックチェーンの仕様を変更すること。

ハードフォークが実施されると仮想通貨が分裂し、今までのコインと新しいコインの2つに分かれてしまうこともあるのです。

保有している仮想通貨でハードフォークが実施される可能性もあり、仮想通貨の取引を行っているならハードフォークについて理解しておく必要があります。

今回は、仮想通貨のハードフォークが実施される理由、そしてメリットや問題点などについても詳しくお伝えします。

仮想通貨のハードフォークとは

まずは、仮想通貨のハードフォークとは何か、そして、ハードフォークが実施される理由についてお伝えします。

ハードフォークとは

ハードフォークは、ブロックチェーンのプロトコルに規定された検証規則を緩和することによって発生するブロックチェーンの分岐のことです。

ハードフォークの際には、新しい検証規則を採用しないノードは、新しい検証規則に則って作成されたブロックおよびトランザクションを無効として却下する可能性があります。

これにより、新しい検証規則を採用するノードと、採用しないノードとの間で、ブロックチェーンの最も長い有効な枝の判断に不一致が生じ、恒久的な分岐を生じる可能性があります。

引用元:ハードフォークとは|ビットフライヤー

仮想通貨のハードフォークとは、簡単に言うと、仮想通貨の技術的な課題を解決するために、今までのブロックチェーンの仕様を変更すること。

ハードフォークが実施されると仮想通貨が分裂し、今までのコインと新しいコインの2つに分かれてしまうこともあります。

たとえば、時価総額第4位(2018年3月時点)のビットコインキャッシュは、ビットコインのハードフォークによって誕生しました。

仮想通貨の取引はブロックチェーン上に記録されていますが、ハードフォークによって仕様を変更するとチェーンが分岐し、旧ブロック(旧仕様)はそのまま維持され、新ブロック(新仕様)が作られるのです。

ビットコインキャッシュに当てはめて考えると、ビットコインは旧ブロック、ビットコインキャッシュは新ブロックになります。

ハードフォークが実施される理由

仮想通貨のハードフォークが実施される理由は技術改善ですが、その中でも多いのが「スケーラリビティ問題」の解決です。

スケーラリビティ問題とは、トランザクション(送金情報)の増加に伴う送金の遅延や手数料の高騰が起こること。

仮想通貨の送金は、トランザクションをマイナーが処理をすることで完了しますが、マイナーは古いものから処理するのではなく、手数料の高いものを優先して処理をするのです。

また、マイナーが処理できるトランザクションの量には限界があるため、取引が増加すると手数料が安いものは未承認のままで、なかなか送金が完了しません。

そのため、送金を完了させるために手数料を高く設定する人が増え、結果的に手数料の高騰が起こるのです。

もちろん、その他の技術改善でハードフォークが実施されることもありますが、主な理由としては、このスケーラリビティ問題の解決があります。

カネット XXX(表情名入力)カネット

基本的には、仕様に関する意見が割れた時にハードフォークが発生するんダ

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

じゃあハードフォークが発生して分岐した銘柄はともかくとして、元の銘柄はどうなるの?

カネット XXX(表情名入力)カネット

元の銘柄はそのまま、ハードフォークした部分だけが新しい銘柄として誕生するんダ。ちなみに、分裂をしない仕様変更はソフトフォークって言うヨ!

ハードフォークとソフトフォークの違い

仮想通貨の技術改善には、ハードフォークのほかにソフトフォークもあります。次に、ハードフォークとソフトフォークの違いについて確認していきましょう。

ハードフォークの特徴

ハードフォークによってブロックチェーンの仕様が変更された場合、旧仕様と新仕様の間に互換性はありません。

上図のように旧ブロックと新ブロックに枝わかれし、旧ブロック(旧仕様)を使える状態にしたまま、新ブロック(新仕様)ができるのです。

そのため、ビットコインとビットコインキャッシュのように、仮想通貨の分裂が起こることがあります。

ソフトフォークの特徴

ソフトフォークとは、ブロックチェーンのプロトコルに規定された検証規則をより厳密なものに変更することによって発生するブロックチェーンの分岐のことです。

ソフトフォークの際には、新しい検証規則に則って作成されるブロックおよびトランザクションは、古い検証規則を利用する検証ノードも含めて、すべてのノードにおいて有効とみなされます。

したがって過半数の採掘者および検証ノードが新しい検証規則を採用する前提に立つならば、恒久的な分岐を生じる可能性はほとんどなく、いずれ新しい検証規則のブランチへと収束します。

引用元:ソフトフォークとは|ビットフライヤー

一方、ソフトフォークではすべてのブロックに新仕様を適用するので、旧仕様と新仕様の間に互換性があります。

ソフトフォークでは、上図のように今までのブロックも含めて仕様を変更するので、ハードフォークのように旧ブロックと新ブロックに分裂しません。

そのため、仮想通貨が分裂することはなく、ハードフォークと比較するとそれほど大きな影響はないのです。

このように、同じ仕様変更でも、ハードフォークは旧ブロックと新ブロックに分かれる、ソフトフォークは今までのブロックも含めて新仕様を適用する違いがあります。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

ソフトフォークは仮想通貨のバージョンアップのことなんだね。仕様変更っていっても良さそう

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

ん?よく考えてみれば、分裂した元の銘柄は必要ないんじゃないの?ようは問題解決されたより良い銘柄がハードフォークしたものなんでしょう?

カネット XXX(表情名入力)カネット

実は、ハードフォークにはメリットだけじゃなく、デメリットもあるんダ。次はそこをチェックしていこうカ!

ハードフォークのメリット

仮想通貨のハードフォークには、どのようなメリットがあるのでしょうか。次に、ハードフォークを実施するメリットについてお伝えします。

通貨の価値向上

仮想通貨のハードフォークが実施されることで、先ほど紹介したスケーラリビティ問題などの技術的な課題が解決される可能性があります。

送金遅延が解消され、より安価な手数料で送金できるようになれば、仮想通貨投資だけでなく、決済や送金手段として活用できるようになるかもしれません。

すると、結果的に通貨の価値が向上し、保有資産の増加も期待できるのです。

現在は、ハードフォークによって分裂し、新しく誕生したコインが大きな仮想通貨取引所で取り扱われるようになると、大きく値上がりする傾向にあります。

分裂した仮想通貨が付与される可能性がある

保有している仮想通貨のハードフォークが実施され、新しいコインが誕生すると、仮想通貨の保有量に応じて新しいコインが付与される可能性があります。

たとえば、ビットコインのハードフォークによりビットコインキャッシュが誕生したときは、1ビットコインにつき1ビットコインキャッシュを受け取ることができたのです。

付与されたコインに価値がつくかどうかわかりませんが、ビットコインキャッシュのように大きく値上がりする可能性もあるので、通貨保有者には大きなメリットだと言えるでしょう。

ハードフォークで付与されるコインを受け取るには、ハードフォークに対応した仮想通貨取引所やウォレットに仮想通貨を保管しておく必要があるので注意が必要です。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

へー、ビットコインを持っているだけで分裂通貨がもらえることがあるんだね!お得じゃん!

カネット XXX(表情名入力)カネット

ただし、ハードフォークした銘柄がもらえるかどうかは取引所によるヨ。日本の取引所はハードフォークに対応していないことが多いカラ、その点には注意しておいてネ!

ハードフォークの問題点

ハードフォークによって仮想通貨の技術的な課題は解決されますが、問題点もあります。ここでは、ハードフォークの問題点について確認していきましょう。

価格変動が大きくなる

ハードフォークの実施が発表された仮想通貨は、ハードフォークの前後で価格変動が大きくなることが予想されます。

ハードフォークによって新しいコインが付与される、課題解決により価値が高まるといったメリットだけでなく、バグや不正アクセスなどのトラブル発生の可能性も考えられます。

そのため、ハードフォークが実施される仮想通貨に対する注目度が高まり、さまざまな思惑も交錯して価格変動が大きくなるのです。

もし、自分が保有している仮想通貨のハードフォークが実施される場合、相場やハードフォークに関する情報を収集して、保有を続けるのかを慎重に判断する必要があるでしょう。

取引停止

ハードフォークが実施される前後の一定期間は、トラブルの発生を避けるために、仮想通貨取引所での売買や送金が停止されます。

そのため、もし売買や送金の予定がある場合は、ハードフォークが実施される前に取引を済ませておいたほうがよいでしょう。

ハードフォークを実施したことにより、バグなどのトラブルが発生すると、取引開始までに時間がかかる可能性もあるからです。

仮想通貨の紛失

ハードフォークが実施されるときにシステム上の問題があると、不正アクセスによって仮想通貨を盗まれてしまう可能性があります。

また、ハードフォークによって仮想通貨が分裂して新しいコインが誕生した場合、システムが安定する前に送金をすると、仮想通貨を紛失してしまうかもしれません。

仮想通貨は一度紛失してしまうと取り戻すのは難しいので、ハードフォークの前後は安全な場所に保管し、システムが安定するまではできるだけ取引を控えたほうがよいでしょう。

通貨への信用性

仮想通貨のハードフォークが実施され、新しいコインが生まれる理由のひとつに、仕様変更を巡ってコミュニティ内で起こる対立があります。

仕様変更前のブロックチェーンを支持する層と、変更後の新しいブロックチェーンを支持する層に分かれてしまい、その結果、通貨が分裂してしまうこともあるのです。

もちろん、新しく誕生したコインの内容が素晴らしく、その価値が認められれば信用は高まるかもしれません。

しかし、対立の状況によっては、分裂した2つの通貨への信用性が失われる可能性もあるでしょう。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

ハードフォークってそう簡単にできるものじゃないんだね。うーん、取引停止は痛いよね……

カネット XXX(表情名入力)カネット

全ての取引所がハードフォークに対応しているワケじゃないからネ……。ハードフォークを行わない取引所では取引が続くわけだし、取引停止中の取引所を使っている人は機会損失だよネ……

保有中の仮想通貨がハードフォークを実施するときの対処法

もし、保有中の仮想通貨がハードフォークを実施することになったら、どうすればよいのでしょうか。ここでは、ハードフォークを実施するときの対処法についてお伝えします。

ハードフォークをサポートする取引所に仮想通貨を保管する

保有中の仮想通貨について、ハードフォークの実施が発表されたら、ハードフォークをサポートする取引所に仮想通貨を保管しましょう。

たとえば、2017年10月にビットコインからハードフォークしてビットコインゴールドが誕生したとき、ビットフライヤーは以下のような対応を発表しました。

当社は、BTG(ビットコインゴールド)分岐前にお客様が bitFlyer アカウントで保有されていたビットコイン現物の数量と同量のBTGをお客様に付与します。 BTG分岐が恒久的であり、お客様の資産保護等の観点においても問題が無いと当社が判断した場合、お客様はビットコイン、及び BTG両方の資産を持つことになります。●

引用元:Bitcoin Gold によるビットコインのブロックチェーン分岐に向けた対応|ビットフライヤー

このように、ハードフォークに対応する仮想通貨取引所に保管しておけば、仮想通貨の保有数量に応じて新しいコインを付与してもらえるのです。

しかし、ハードフォークに未対応の取引所に仮想通貨を保管している場合は、新しいコインが付与されないので注意が必要です。

個人管理のウォレットに保管する

ハードフォークが実施される仮想通貨は、ハードウェアウォレットなど、個人管理のウォレットに保管しておくのもひとつの方法です。

仮想通貨の種類によっては、一部のハードウェアウォレットでもハードフォークに対応し、新しい通貨が自動的に付与されることもあります。

先ほど例に挙げたビットコインゴールドは、トレザー(TREZOR)などのハードウェアウォレットにも対応していました。

ハードフォークがどのウォレットに対応しているかを事前に調べるのはなかなか難しいことですが、SNSなども利用して最新情報を確認するとよいでしょう。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

ハードフォーク通貨が欲しい場合は、ハードフォークに対応予定の取引所かウォレットを使えばいいんだね。メモメモ……

カネット XXX(表情名入力)カネット

1番ラクなのは取引所に預けておくことだネ。ハードフォークの実施が決まったら、ハードフォークに対応している取引所に、該当する銘柄をある程度預けておいても良いかもしれないヨ!

ハードフォークの過去の事例

最後に、ハードフォークの過去の事例について確認していきましょう。

ビットコインとビットコインキャッシュ

ハードフォークの代表的な事例のひとつが、ビットコインとビットコインキャッシュです。

ビットコインキャッシュは、2018年8月1日にビットコインから分岐して誕生しました。ビットコインとの主な違いは以下の二つです。

  • 最大ブロックサイズ(容量)
  • Segwitの有無

最大ブロックサイズはビットコインの1MBに対し、ビットコインキャッシュはその8倍の8MBとなっています。

そして、ビットコインにはSegwitという取引データを圧縮する機能がありますが、ビットコインキャッシュにはありません。

ビットコインは処理速度の低下と手数料の高騰が課題になっており、ビットコインキャッシュは容量を大きくすることで、処理速度の向上を目指したのです。

Segwitは取引データを圧縮して処理速度を高める効果がありますが、マイニングに悪影響があるため、ブロックサイズを大きくすることで対応しました。

ビットコイン保有者には、保有するビットコインと同量のビットコインキャッシュが付与されましたが、そのビットコインは2018年3月現在、仮想通貨の時価総額第4位まで成長しています。

イーサリアムとイーサリアムクラシック

イーサリアムとイーサリアムクラシックも、ハードフォークの代表的な事例のひとつ。

イーサリアムとイーサリアムクラシックが分裂したきっかけは、2016年6月に発生したTHE DAO事件と呼ばれるハッキング被害です。

ダオ(The DAO)は分散型投資ファンドを目指すプロジェクトで、イーサリアムを利用したICOで資金調達しましたが、調達した金額の大半(約50億円)をハッキングによって失ってしまったのです。

イーサリアムはこのハッキング被害をなかったことにするために、ブロックチェーンをハッキング前の状態に戻そうとしますが、非中央集権的なプラットフォームを理想とする一部の人たちは反発します。

そして、ハッキング前の状態に戻すことを決めたイーサリアムと、それに反発したイーサリアムクラシックに分裂したのです。

ちなみに、イーサリアムとイーサリアムクラシックは通貨としての特徴に大きな違いはなく、コミュニティ内の考え方の違いが通貨の分裂の原因となりました。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

要領の問題と、ハッキングの問題かぁ……。ソフトフォークが行われずにハードフォークするのは、それでも意見が割れるからなんだね

カネット XXX(表情名入力)カネット

ちなみに、ビットコインは今もこのブロックサイズ問題が解決していない上に、プログラムコードが公開されているから、ハードフォークし続けているヨ!ビットコインキャッシュだけじゃなく、ビットコインゴールドやビットコインダイヤモンド、ユナイテッドビットコインとかもあるネ

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

分裂し放題ね……。もはやブロックサイズ問題が関係なくても、ビットコインのハードフォークは続いていく気もするわ……

ハードフォークを理解して仮想通貨を取引しよう!

仮想通貨のハードフォークは、仮想通貨の技術的な課題を解決するためにブロックチェーンの仕様を変更することです。

ハードフォークによって新しいコインが付与されることもあり、ビットコインキャッシュのように、付与された通貨が大きく価値を上げた事例もあります。

しかし、保有している仮想通貨でハードフォークが実施される場合は、一時的な取引停止や通貨の紛失などの問題が起こる可能性もあるため、メリットと問題点を理解しておくことが大切です。

ハードフォークについて理解を深めたうえで、仮想通貨の取引を行いましょう。