仮想通貨のOTC取引(相対取引)が拡大中!人気の理由やメリット、リスクを解説

仮想通貨のOTC取引(相対取引)が拡大中!人気の理由やメリット、リスクを解説

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

こないだ、アメリカのボーイフレンドとスカイプで話してた時に「ボクも友達から直接仮想通貨を買ったんだ」って言ってたの。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

直接買うって、取引所を介さずってこと?

カネット XXX(表情名入力)カネット

それは「OTC取引」というンダ。仮想通貨のOTC取引は今、急激に拡大しているんだヨ。

仮想通貨の売買といえば取引所を利用するものが主流ですが、実は取引所を使わないOTC取引(相対取引)と呼ばれるものもあり、利用者が急増しているのです。

なぜOTC取引が増加しているのでしょうか。また、OTC取引にはどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。OTC取引とはどのようなものか、詳しく解説していきます。

OTC取引は取引所を介さずユーザー同士の取引が可能

上にも書きましたが、OTC取引は取引所を使わずに仮想通貨を売買することです。まずはOTC取引の定義と、その現状について触れていきます。

OTC取引とは?

OTCとはOver The Counterの略語で、直訳すると「店頭を介さない」となります。仮想通貨を持っている人同士が、取引所を使わずに1対1で仮想通貨を売買することです。

そもそも取引所は、仮想通貨を売りたい時に買い手がすぐに現れるとは限らないため、手数料を取って仲介役を担っているという側面があります。

逆に言えば、仮想通貨を売りたい時に、買いたいという相手が既に見つかっていれば、わざわざ取引所を介する必要性はないのです。このときに行われるのがOTC取引なのです。

OTC取引の市場は急激に拡大している

最初に書きましたように、OTC取引の市場は大きく拡大しています。アメリカの会社の中にはOTC取引高が1年で10倍になったケースがあり、中国でもOTC取引が増加傾向にあるのです。

取引高は1年前の10倍

英通信社のロイターによると、米国のジェネシス・グローバル・トレーディングでのOTC取引の1日当たりの取扱高は7,500万~8,000万ドルで、1年間で10倍になったといいます。

ジェネシス・グローバル・トレーディングはニューヨーク州で仮想通貨取引のライセンスを取得しており、OTC取引に携わっています。

同じ米国のカンバーランド・マイニングもOTC取引に携わっており、1日の取引高は1億ドルを超えることが多いと説明しています。

中国でもOTC取引が増加傾向にある

ロイターでは、中国においてもOTC取引が増加していると報じています。中国政府は2017年10月下旬の2週間だけで、1億300万ドル相当のOTC取引が人民元で行われたことを把握しているといいます。

これは同年9月に、中国国内での仮想通貨取引が禁止されたことが関係しています。実際、ビットコインと人民元の取引におけるOTC取引のシェアは、禁止前の約5%から約20%に急増しているのです。

最近になって習近平主席がブロックチェーンの重要性に言及するなど、仮想通貨に対する規制緩和の兆候が見られますが、このようなOTC取引の増加などが影響している可能性は否定できません。

OTC取引が人気の理由

このようにOTC取引が人気になった理由としては、スカイプやLINEなどの無料通話サービスの普及が挙げられます。相次ぐ仮想通貨取引所のハッキング事件も、理由のひとつとみられています。

スカイプやLINEなど無料通話サービスの普及

上にも書きましたように、仮想通貨を売ろうとしても、買いたいという人を見つけるのは簡単ではありませんでした。仮想通貨を持っている人は、世界中にいますからね。

国外の誰かに「仮想通貨を買ってもらえませんか?」と直接話しかけるのは物理的に難しいですし、国際電話を使えば少なくないお金がかかってしまいます。

ならば世界中の人と無料で話すことができるツールが存在すれば、世界中から仮想通貨を買いたいという人を探すことがやりやすくなります。そのためのツールがスカイプやLINEなのです。

スカイプやLINEを使えば、海外の遠く離れた場所にいる相手の顔を見ながらコミュニケーションを取ることが可能です。これによって、OTC取引の相手を見つけやすくなるというわけです。

実際、ロイターの配信記事でも、OTC取引の大半はスカイプやLINEなどを利用して行われていると報じています。

取引所のハッキング事件

仮想通貨取引所のハッキング事件といえば、真っ先に思い浮かぶのがコインチェックの一件ですが、あれは被害に遭った仮想通貨が返ってきただけマシな事例だったりするのです。

日本のマウントゴックス、韓国のユービット、イタリアのビットグレイルなど、ハッキングとみられる被害が原因で破綻してしまった仮想通貨取引所はいくつもあります。

取引所を介した売買を行う場合、仮想通貨を取引所に預けておく必要があります。ハッキングによって仮想通貨取引所が破綻した場合、この仮想通貨が全く戻ってこないという事態も考えられるのです。

その点、OTC取引ならば仮想通貨を取引所に預けておく必要がないため、取引所のハッキングの被害を受けません。取引所のハッキング事件によって、OTC取引の魅力が高まった側面もあるのです。

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

たしかに、LINEはかなり普及しているもんね。いつでもどこでも、その場で仮想通貨取引ができるほうが断然便利ではあるからねぇ。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

それに、取引所のハッキング事件の影響も大きいでしょうね。「資産が無くなるかも」という不安があるなら、取引所を使わずユーザー同士で直接取引できる方がいいものね。

OTC取引のメリット

OTC取引のメリットとしては、相場に影響を与えずに大口の取引ができることや、取引できる仮想通貨の数量に制限がないことが挙げられます。

また、比較的簡単に取引できることや、ハッキングなどが原因で取引所が破綻しても取引が可能なことも、メリットだと考えていいでしょう。

相場に影響を与えず大口の取引ができる

相場においては基本的なことですが、株式市場で大口の売りが出た株の価格は下落します。逆に、大口の買いが出た株の価格は上昇します。

同じことが仮想通貨についても言えるのです。取引所において大口の売買を行うことは、仮想通貨の価格に少なからず影響を与えることにつながってしまうのです。

そうでなくても値動きの激しいのが仮想通貨です。大口の売買によって価格に影響を与えることは、取引所を利用する人にとって迷惑になる可能性もあります。

OTC取引ならば、基本的に仮想通貨の売買が表に出ることはありませんので、相場に大きな影響を与えることはありません。取引所の利用者に、迷惑をかけることはないのです。

取引できる数量に制限がない

仮想通貨取引所の中には、1回あたりや1日当たりの取引量の上限を設けているところがあります。例えばZaifの場合、1回当たり50万円、1日当たり5,000万円相当が上限です。

また、1日当たりの出金額の上限を設けているところもあります。これらはマネーロンダリング対策として行っているものですが、いずれも大口取引を行っている人にとっては気になるでしょう。

しかしOTC取引ならば、取引所が間に入っていませんので、このような制限はありません。取引所の上限をはるかに超える額の仮想通貨を一度に売買するならば、OTC取引以外の選択肢はないと言えます。

簡単に取引できる

OTC取引というと何やら難しいものだという先入観を持っている人もいるでしょうが、実は取引の方法としては最も原始的かつ簡単なものなのです。

お店に行って店員さんに対面し、お金を渡して商品を受け取るというのは、買い物の基本的な行動です。OTC取引も、実はこれと全く同じことをやっているのです。

違いがあるとすれば、渡しているものが仮想通貨で、スカイプやLINEというツールを使って「対面」していることだけで、それ以外は小売店での買い物と大きく変わるところはありません。

つまり、ほぼ誰でもがやったことがある行為なので、簡単にできるというわけです。取引所を使って相場の上下を見ながら数字を入力するよりも、よほど簡単に取引できるのです。

取引所が破綻しても取引可能

上にも書きましたように、OTC取引は仮想通貨取引所を介していませんので、たとえ取引所が破綻してしまっても、取引ができなくなるということはありません。

仮想通貨取引所が破綻した場合でも、預けていたお金がかえってくるケースは多いです。ただ、金銭面での被害がなくても、安全が確認できるまで取引所が使えなくなるのもある意味被害と言えます。

OTC取引ならば、取引所がハッキングによってダウンしても全く影響がなく、通常どおり取引ができるというのは大きなメリットだと言えるでしょう。

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

そっか、取引所で大口の取引をすると相場に影響が出ちゃうのね。OTC取引なら大口の取引も気兼ねなくできるんだ。

カネット XXX(表情名入力)カネット

OTC取引は無駄な手間もなく、取引できる数量に制限がないのも魅力的だよネ。売り手と買い手の希望がマッチすればすぐに取引が成立するヨ。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

簡単にできて、取引所のハッキングも気にしなくていいなら、僕もOTC取引をはじめてみようかな!

カネット XXX(表情名入力)カネット

サトシくん、その前にOTC取引にはリスクもあることを覚えてオイテ!

OTC取引のリスクと注意点

ただ、OTC取引にもリスクが存在します。仮想通貨を送らせてお金を払わないなど、詐欺の手口に利用される可能性があるのです。また、それ以外にもさまざまな注意点があります。

2018年4月に1.9億円分のビットコインをだまし取られる事件が発生

まず気をつけなければならないのが、仮想通貨を詐取されることです。実際、OTC取引を利用した仮想通貨詐取事件が既に発生しているのです。

2018年4月、仮想通貨1億9000万円相当を詐取したとして、神戸市在住の容疑者7人が逮捕されました。このときに利用していたのが、OTC取引なのです。

上にも書きましたように、仮想通貨取引所のハッキング事件による被害対策として、OTC取引は増加傾向にあります。これを見透かしたように起きた事件だと言っていいでしょう。

OTC取引が詐欺の手口に利用されやすい理由

OTCが詐欺の手口に利用されやすい理由としては、第三者を介していないのですべてが自己責任となること、課税逃れの一面があることなどが考えられます。

第三者を介さず全てが自己責任となるため

OTC取引は仮想通貨取引所のような第三者を介していませんので、取引所のハッキング被害とは無縁となる一方で、取引はすべて自己責任で行わなければならなくなります。

取引を行う相手が信用に足るかどうかを見極めるのも、自己責任で行わなければならないのです。その見極めがうまくいかないと、詐欺被害のリスクが高くなるのです。

課税逃れの一面があるため

OTC取引は仮想通貨取引所のような第三者を介していませんので、取引記録は自分と取引相手のみが持っています。これが課税逃れとして利用されることもあるのです。

仮想通貨を売って得た利益は課税対象ですが、仮想通貨取引所などに記録が残らないOTC取引ならば、黙っておくこともできなくはありません。

しかしもちろん、これは立派な脱税で、バレれば追徴課税の対象です。このため、たとえ詐欺被害に遭ったとしても、課税逃れが目的ならば警察などに届けにくくなります。これが詐欺師にとっては狙い目になるのです。

その他のリスクと注意点

詐欺に利用されやすいこと以外にも、小口の取引だと不利な価格になってしまうこと、スプレッドが広くなること、個人の信用がないと取引が成り立たないことなども、注意点として挙げられます。

小口の取引の場合には不利な価格で取引する可能性が高い

OTC取引の場合、売値は市場価格よりも低くなる可能性が高いです。ただ、仮想通貨の価格に影響を与えるほどの大口取引ならば、少々安めの売値でも結果的に大きな差はありません。

逆に、仮想通貨の価格に影響を与えないような小口の取引ならば、安く売るだけ損になります。それならば、取引所を利用した方がいいでしょう。

スプレッドが広い

売値が市場価格よりも安くなりやすいのは、スプレッドが広く、売値と買値の価格差が大きく設定されているためです。

逆に取引所の場合はスプレッドが小さいため、小口の仮想通貨を頻繁に売買するのならば取引所の方が向いていると言えます。

個人の信用がないと取引が成立しない

これはある意味当たり前のことです。お金を払ってくれるかどうか信用できない相手と商売をしようという気になるかというと、まあ答えはノーですよね。

同じことが、相手の側にも言えるのです。あなたがあまりOTC取引をやっておらず、相手の信用を得ていないならば、OTC取引に応じてくれる可能性は高くありません。

逆に普段から仮想通貨取引以外の付き合いがあり、相手の信用を勝ち得ていれば、取引が成立する可能性は高くなるというわけです。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

OTC取引は誰も仲介しない分、詐欺に気を付けないといけないんだ。それに、取引相手が信用できる相手であることも重要なポイントだね!

カネット XXX(表情名入力)カネット

基本的にOTC取引は全て自己責任なんだけど、国内取引所のビットポイントがOTC取引サービスを開始しているヨ。

仮想通貨取引所ビットポイントでOTC取引サービスを開始

すべてが自己責任になるOTC取引の問題点を多少なりとも改善するため、日本の仮想通貨取引所「ビットポイント」は2018年1月から、OTC取引サービスを始めています。

サービス内容

ビットポイントのOTC取引サービスは、ビットコインとイーサリアムが対象です。1,000万円相当を超える仮想通貨の買い付けや売却について、受注業務を行うというものです。

上にも書きましたように、OTC取引は基本的に自己責任の世界なので、詐欺被害のリスクがどうしても付きまとってしまいます。

このOTC取引にビットポイントという第三者をかかわらせることによって、詐欺のリスクを減らしていこうというのが目的です。

また、OTC取引は基本的に大口が多いので、仮想通貨の流動性を高められるというメリットもあります。このため、ビットポイントは小口取引についてはOTC取引の利用を推奨していません。

もちろん、第三者が関係していますので、OTC取引を課税逃れに使うこともできなくなります。まあ、そんな違法行為に手を染める必要はないですし、詐欺のリスクを減らす方が重要でしょうね。

カネット XXX(表情名入力)カネット

OTC取引は急激に拡大しているけど、利用する際には操作ミスや詐欺に遭った場合のことも想定して慎重な取引を心がけようネ!

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

全て自己責任だから注意する点も多いけど、便利な点も多いのがOTC取引なのね。

OTC取引は大口トレードに便利!ただしリスクに注意しよう!(まとめ)

OTC取引には仮想通貨取引所のハッキング被害とは無縁などのメリットがありますが、売値が市場より低くなりがちなので、相場に影響を与えるような大口取引に向いている方法だと言えます。

ただ、上にも書きましたように、詐欺被害に遭う可能性があるなどのデメリットもあります。OTC取引はすべてが自己責任ですので、さまざまなリスクがあることに留意しておきましょう。