仮想通貨のペッグとは?価格変動リスクを抑えるペッグ通貨の特徴を解説!

仮想通貨のペッグとは?価格変動リスクを抑えるペッグ通貨の特徴を解説!

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

ねぇカネット、仮想通貨って値動きが激しすぎると思わない?チャートの動きが気になって気になって仕方ないんだけど。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

それに、ほとんどの仮想通貨で値動きが連動してるよね。底や天井もわかりにくいから、いつ売ればいいか、いつ買えばいいか迷うんだよなぁ。

カネット XXX(表情名入力)カネット

あんまり入れ込み過ぎないようにネ…。じゃあ、今日はそんな二人に、仮想通貨の価値を固定する「ペッグ」について解説しよウ!

仮想通貨取引を行う際に問題となるのが、値動きの激しさです。短期間で大きく相場が動くため、最適な買い時や売り時のためには相場から目を離すことができないからです。

そうした価格変動リスクを抑える可能性があるとして注目を集めているのが、ペッグ通貨と呼ばれるものです。ペッグ通貨とはどのような仮想通貨なのか、説明していきましょう。

仮想通貨のペッグとは?

ペッグとは、ある通貨が米ドルなど特定の通貨の価格に追随した価格になることです。仮想通貨のペッグについても、基本的にこれと同じと考えていいでしょう。

ペッグとは何か

日本円など変動相場制の通貨は、特定の法定通貨に追随した価格になることはありえません。円高ドル安の局面であっても、ユーロ高円安になっていることは別に珍しいことではありません。

ただ、日本円が変動相場制を維持できるのは、世界的に見て日本の経済力が強いためです。もし経済力の弱い国が変動相場制に移行すると、経済へのダメージは計り知れません。

こうした問題をある程度、解消するための制度がペッグです。自国の通貨の価格が、米ドルなど特定の法定通貨に追随するような形にしておくのです。

この場合、その特定の法定通貨に対してのレートは、ほぼ固定相場となります。日本も変動相場制に移行する前は、1ドル=360円などに固定されていた時期があります。

ペッグのメリットは、主要貿易相手国の通貨を対象にしておけば、為替リスクがほぼないことです。米ドルペッグの場合、対米貿易の為替レートは一定になるので、米が主要貿易相手国ならこのメリットを享受することができます。

デメリットは金利もペッグ対象の国とほぼ連動させなければならないので、金利政策の自由度が下がることです。また、ペッグ対象国が不景気だと、巻き添えを食らう可能性があります。

なぜ法定通貨と同じ価値を維持できるのか

では、ペッグ仮想通貨の場合、なぜ法定通貨と同じ価値を維持することができるのでしょうか。それは、発行元が法定通貨と同じ価格で引き取ることを保証しているためです。

理論的には、発行している仮想通貨の量が、発行元が持っている法定通貨の量と同じならば、価値は担保されます。1000万単位の仮想通貨を発行している場合、1000万ドルを持っていれば、等価交換を担保することができるというわけです。

ただ、この方法を取ることは、規模の大きな金融機関でなければ難しいです。小さな組織では、1000万ドルレベルのお金を持つことは難しいからです。

また、もし発行元が同じだけの法定通貨を持っていなければ、当然のことながら等価交換が担保されませんので、ペッグ通貨として成り立たなくなるという問題点があります。

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

ペッグすることで、日本円やドルと同じ価値が保てるのね。仮想通貨って値動きが激しいのがデフォルトだと思ってたけど、そうじゃないものもあるんだ!

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

でもさ、価値が変わらなかったら、利益が出ないんじゃないの?価値を固定することにどんなメリットがあるのかなぁ?

ペッグ通貨のメリット・デメリット

ペッグ通貨にはメリットもあればデメリットもあります。それぞれ、簡単に説明しましょう。

ペッグ通貨のメリット

ペッグ通貨の主なメリットとしては、海外への送金がスピーディーかつ格安なこと、急な暴落時の退避先にできること、他の通貨に影響されにくいということが挙げられます。

海外への送金がスピーディーかつ格安

銀行などを利用して海外にお金を送るときに問題になるのが、送金に時間とお金がかかることです。

まず時間ですが、海外にお金を送るとなると最短でも1営業日、長いと1週間ほどかかってしまいます。国内での送金のように、ATMで送ったらすぐに反映されるというわけにはいかないのです。

また、海外の場合は送金手数料も数千円必要になります。国内のように数百円ぐらいですむだろうと思っていたら、痛い目を見そうです。

海外に肉親が住んでいるなど、お金を送る機会が多い人にとっては、毎回のように数千円の手数料を取られるのは痛いのではないでしょうか。

この問題は、法定通貨を仮想通貨に両替して送ることで、ある程度は解消されます。特にリップルのような送金スピードが速い仮想通貨なら、数分で着金してくれるのです。

また、仮想通貨は送金手数料が必要といっても、数千円も取られるわけではありませんので、銀行を利用するよりも格安だと言えます。

ただ、一般的な仮想通貨の場合、値動きが激しいという問題があります。極端な例を挙げれば、送金してから着金するまでの数分間で価格が暴落するなんてこともあるのです。

その点、ペッグ通貨ならば特定の法定通貨とほぼ同じ価値が担保されています。このため、着金までの数分間で価値が変わることは考えられず、安心して送金に利用できるというわけです。

急な暴落時の退避先にできる

仮想通貨の価格は、法定通貨に比べて変動しやすいという特徴があります。仮想通貨取引によって大きな利益が得られるのは、この特徴がもたらすメリットのひとつと言えます。

ただ、これは短期間で大きな含み損を抱える可能性があるというデメリットにもつながります。仮想通貨は法定通貨とは違い、数分間で価格が10%ダウンなんてことも珍しくありません。

仮想通貨の価格が暴落したときに、そのまま持っていても含み損が増えてしまう可能性が大です。このようなときの資金の退避先にできるのが、ペッグ通貨なのです。

法定通貨の特徴は、仮想通貨に比べて価格変動が緩やかなこと。ビットコインなどが暴落したときには早めにペッグ通貨に変えることで、含み損を減らすことが可能になるのです。

他の通貨に影響されにくい

さまざまな仮想通貨の価格変動表を見ていると、価格のピークや底がほぼ同じ時期に来ていることが分かります。これは、仮想通貨の価格はビットコインの動向に左右されやすいのが現状だからです。

ビットコインの価格が上がればそれ以外も上がり、下がれば他のアルトコインも下がっているのです。有力な仮想通貨であるイーサリアムやリップルも、この例外ではありません。

ところがペッグ通貨の場合、特定の法定通貨とほぼ同じ値動きをするのです。つまり、ビットコインの価格が上がろうが下がろうが、基本的に関係がないというわけです。

これは、ペッグ通貨が資金の退避先として利用しやすい理由のひとつでもあります。ビットコインが下落し始めたらペッグ通貨に替えるというふうに、タイミングがつかみやすいのです。

ペッグ通貨のデメリット

ただ、ペッグ通貨にもデメリットは存在しています。それは「カウンターパーティーリスク」と呼ばれるものです。

カウンターパーティーリスク

カウンターパーティーリスクとは株式取引用語で、売買を行う予定だった相手が倒産や破産などによって取引ができなくなった結果、損失を被ることです。

上にも書きましたが、そもそもペッグ通貨が法定通貨とほぼ同じ価格を維持できるのは、中央管理者が同じ額の法定通貨を持っているという裏付けがあるからなのです。

裏返せば、何らかの理由で中央管理者が破綻してしまった場合、ペッグ通貨は全くの無価値になってしまいかねません。

また、何らかの不正によって法定通貨とのペッグが維持できなくなるようなケースも、カウンターパーティーリスクとして考えられます。例えば、中央管理者の持っている法定通貨の額が、発行しているペッグ通貨と同じではなかったというケースが考えられます。

このようなカウンターパーティーリスクは、中央管理者のいないビットコインやイーサリアムではありえないことです。中央管理者のいるペッグ通貨だからこと、あり得ることだと言っていいでしょう。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

なるほど~。ペッグ通貨を使って含み損を抑えられるってことなんだ!大暴落した時のために覚えておくといいかも!

カネット XXX(表情名入力)カネット

ただ、カウンターパーティリスクには注意だヨ!ペッグ通貨の管理者が同じだけの法定通貨を保有しているかどうか、情報収集はしっかりとしておくようにニネ!

代表的なペッグ通貨と売買できる取引所について解説!

代表的なペッグ通貨としてはテザー(USDT)、ダイ(DAI)、トゥルーユーエスディー(TUSD)、ゼン(JPYZ)、MUFGコインがあります。それぞれ、どのような仮想通貨なのでしょうか。

テザー(USDT)

特徴
香港の仮想通貨取引所・Bitfinexの子会社であるTetherが発行している仮想通貨で、米ドルにペッグしています。世界の基軸通貨である米ドルと価格が同じであるため、注目を集めています。

売買できる取引所
BittrexやPoloniex、Binanceなど、海外ではほとんどの仮想通貨取引所で売買可能です。ただ、日本の取引所では取り扱っていません。

ダイ(DAI)

特徴
こちらも米ドルにペッグしている仮想通貨として注目されています。メイカー(Maker)という別の仮想通貨を発行することによって、担保となる米ドルを集めているのが特徴です。

売買できる取引所
中国の中堅取引所であるBibox(ビボックス)での取り扱いが主で、分散型取引所(DEX)のひとつであるIDEXでも売買可能です。こちらも日本での取り扱いはありません。

トゥルーユーエスディー(TUSD)

特徴
複数の投資銀行によって作られた「第三の米ドルペッグ通貨」です。米ドルと交換することでのみ入手することが可能で、購入資金が担保になっていると考えていいでしょう。

売買できる取引所
上場している取引所は多くありませんが、BittrexやBinance、Cryptopiaなど大手が中心です。こちらも日本での売買はできません。

ゼン(JPYZ)

特徴
日本のブロックチェーン推進協会(BCCC)が実験的に発行していた仮想通貨です。こちらは米ドルではなく、日本円にペッグしているのが特徴です。

売買できる取引所
実験の第1フェーズは終了しており、現在は購入できません。第1フェーズではZaifでのみ取引可能だったので、第2フェーズもZaifでの取り扱いは確実ですが、それ以外については不明です。

MUFGコイン

特徴
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が導入に向けて実証実験を行っている仮想通貨で、まだ取引所での購入はできません。こちらも日本円にペッグしています。

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

ペッグ通貨は日本の大手銀行も導入を検討しているのね。

カネット XXX(表情名入力)カネット

でも、実験中だったりでまだまだ可能性を模索中であることは否定できないヨ。今後の動向に注目だネ。

ペッグ通貨を売買する際の注意点

ペッグ通貨も仮想通貨のひとつですから、取引によって得た利益には税金がかかります。また、ペッグ通貨が特定の法定通貨に追随できているかどうかなど、情報に気を配る必要があります。

また、ペッグ通貨の中には日本の仮想通貨取引所では売買できず、海外の取引所を利用しなければならないものもあります。この場合、取引所の利用は自己責任になることも、注意点のひとつです。

ペッグ通貨の取引にも税金がかかる

FXによって得た利益に税金がかかるのですから、特定の法定通貨と同じ値動きをするペッグ通貨によって得た利益にも税金がかかるのは、ある意味当たり前と言っていいでしょう。

ただ、FXによる利益が分離課税の対象となっているのに対し、ペッグ通貨はあくまでも仮想通貨であり、分離課税の対象になっていないことは留意しておきましょう。

ペッグ通貨に関する情報に気を配る

FXにおいては、ペッグ解消についての情報に気を配ることは重要です。ペッグ通貨についても同じで、ペッグ解消につながるような事象がないかどうか、情報に気を配っておきましょう。

特にテザー(USDT)については「実はTetherは担保できるほどの米ドルを持っていないのではないか」と噂されるなど、不穏な情報が飛び交っています。今後の動向に注意が必要です。

海外取引所の利用は自己責任

日本国内の仮想通貨取引所は金融庁に仮想通貨交換事業者として登録しています。登録に当たっては、顧客の資産の保全に努めることなどの条件があり、業者が不正に着服することなどはできません。

ところが、海外の取引所は金融庁に仮想通貨交換事業者として登録されていません。もし業者が不正を行った場合には、自己責任で対応しなければならなくなるというデメリットがあります。

もちろん、金融庁もこのような事態を是とはしていませんので、海外の大手仮想通貨取引所に対して警告を出しています。日本人向けのサービスを行うならば、日本の公的機関に登録しろというわけです。

ただ、これによってKuCoinHitBTCなど一部の海外取引所で日本からの取引ができなくなっています。Binanceなど現在は利用できる取引所も、予断を許さない状況です。

カネット XXX(表情名入力)カネット

これからさらに仮想通貨が多くの人に浸透していけば、より信頼性の高いペッグ通貨が増えてくるかもしれないネ。激しい値動きに対応するための一つの手段として便利なのがペッグ通貨なんダ!

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

仮想通貨の価格がこの先上がるか下がるかは誰にもわからないもんね。価値が固定されたペッグ通貨が発展すれば投資の仕方も変わるかもしれないし、期待したいね!

ペッグ通貨は価格変動リスクが抑えられる!(まとめ)

仮想通貨の値動きの大きさは、メリットにもデメリットにもなり得ます。ペッグ通貨は価格変動の小さい法定通貨と同じ値動きをしますので、価格変動リスクを抑えられるというメリットがあります。

ただ、ペッグ通貨の多くは中央管理者がいるタイプなので、カウンターパーティーリスクがあることについては注意しておく必要があります。

また、ペッグ通貨の中には日本の取引所では売買できないものもあります。その場合は海外の取引所を利用することになりますが、自己責任での対応になりますので留意しておきましょう。