仮想通貨のスマートコントラクトとは?仕組みや特徴、実用例を徹底解説!

仮想通貨のスマートコントラクトとは?仕組みや特徴、実用例を徹底解説!

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

イーサリアムについて調べていると「スマートコントラクト」っていう言葉をよく目にするんだけど、これ何だろう?

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

スマートコントラクトっていうのはイーサリアムの最大の特徴よ。簡単にいうと「自動販売機」のような仕組みね!

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

自動販売機?仮想通貨でジュースが買えるってこと?へぇ~すごいじゃん!

カネット XXX(表情名入力)カネット

サトシくん、ボクが順番にわかりやすく説明してあげるネ…。

仮想通貨・イーサリアム(Ethereum)の最大の特徴といえば、スマートコントラクトという仕組みを採用していることです。

仮想通貨にあまり詳しくないという人にとっては、聞き慣れない言葉かもしれません。しかし、スマートコントラクトは仮想通貨の将来性に大きく関わるもの。少しでも理解しておくほうがいいでしょう。

そこで今回は、スマートコントラクトはどんな仕組みなのか、現時点でどんな問題点があるのかなどを説明します。

そして、将来的にどのような分野に利用されていくのかも確認していきましょう。

スマートコントラクトって何?どんな仕組みなの?

スマートコントラクトは文字通り、契約(コントラクト)を自動化によってスマートに行える仕組みのことです。

暗号学者のニック・スザボ氏(ビットコイン創設者のサトシ・ナカモト氏と同一人物説あり)によって提唱され、仮想通貨ではイーサリアムに初めて実装されました。

契約の自動化を意味する言葉

スザボ氏はスマートコントラクトについて説明する際に、自動販売機に例えています。

自動販売機はお金を入れて買いたい商品のボタンを押すと、その商品が入手できる仕組みになっています。これはお金を払って商品を得るという契約を自動化しているというわけです。

本来、お金を払って商品を得るためには、契約書が必要になります。契約書というと難しいもののように思うかもしれませんが、スーパーのレシートと考えれば分かりやすいでしょう。

自動販売機は契約書がなくても、特定の行動を取れば商品が購入できるので、契約が自動化されていると説明しているのです。

こうした契約の自動化を、ブロックチェーン技術を利用して行うのがスマートコントラクト。これによって仮想通貨を用いた取引を自動化することが可能になるのです。

契約をブロックチェーン上に記録する仕組み

ブロックチェーンの仕組みを簡単に図式化すると、下の図のようになります。

これまでの取引履歴などのデータが、数珠つなぎになっているのがわかりますよね。この中に契約を自動化するためのデータを入れてしまうのが、スマートコントラクトです。

契約を自動化するためには、ブロック内に契約内容を記載するスペースが必要となります。

ビットコインの場合、ブロック内に取引履歴を記載するスペースしかないので、スマートコントラクトに対応していません。

イーサリアムはブロック内に取引履歴だけでなく、契約内容を記載するスペースが用意されているので、スマートコントラクトに対応できるのです。

仮想通貨にスマートコントラクトを実装するためには、ソリディティー(Solidity)という開発言語が必要になります。専門的な話になるので、ここでは触れるだけにしておきますね。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

なるほど~。「お金を入れる」→「ボタンを押す」→「ジュースが出てくる」という風に契約を自動化しているから、人がいなくてもジュースが買えるってわけなんだ!

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

スマートコントラクトがこんな身近に存在していたなんて驚きよね!イメージしにくかった仮想通貨が急に日常化したって感じ!

カネット XXX(表情名入力)カネット

これをさらに進化させることでより便利な仕組みを作れるのがスマートコントラクトなんダ!駅の券売機や改札なんかがその一例と言えるネ。

スマートコントラクトの特徴

スマートコントラクトには、3つのメリットがあります。詳しく確認していきましょう。

データ改ざんが不可能な契約を結べる

どんな内容の契約であっても、信頼できる相手とは限りません。中には契約書を改ざんしてくるような相手に当たってしまうケースも考えられます。

もちろんれっきとした犯罪ですが、契約解除によって業務が遂行できなくなるのは痛いところです。

ブロックチェーンの特徴のひとつに、内部のデータが改ざんしにくくなっているというものがあります。

スマートコントラクトの場合、契約自体がブロックチェーン内に組み込まれているので、改ざんはほぼ不可能です。この時点で、少なくとも契約書の改ざんのリスクはなくなります。

相手を信頼しなくても契約が実行される

信用できない相手の場合は、契約を結んでも実際にそれを履行してくれるかどうかは未知数です。

契約書の改ざんができない状態であっても、相手のサボタージュまでは防げるわけではありません。契約が履行されなければ、いつまでたっても仕事は仕上がってくれません。

スマートコントラクトの場合は、先ほど伝えた自動販売機のたとえのように、契約の実行が自動化されているのです。

これによって相手がサボタージュを決め込むことはできなくなりますので、契約は確実に履行され、業務がスムーズに進むことになります。

契約を仲介する機関が不要になる

契約相手が必ずしも信頼できない場合には、契約書の改ざんやサボタージュなどに起因するトラブルを防ぐため、仲介機関が必要になります。

仲介機関があれば契約書の改ざんは無意味になりますし、サボタージュに対するチェックもより厳しいものになります。

しかし、仲介機関はボランティアではありませんので、それ相応のお金が必要になります。結果として、契約を履行させるために余計なコストがかかってしまうのです。

スマートコントラクトの場合、契約書の改ざんが不可能であるうえ、契約の履行そのものが自動化されています。このため、仲介機関は不要となり、経費節減などにつながる可能性があるのです。

カネット XXX(表情名入力)カネット

駅の改札を例にしてミヨウ。ICカードをタッチするだけで「乗車区間の料金計算」「支払い」「残高の管理」を自動的にしてくれるでショ。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

ホントだ!これぞまさにスマートコントラクトじゃない!

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

「改ざん不可能な契約」を「仲介なし」で「自動的に実行」してくれているわね。これが色々な分野に応用される可能性があるのね。

カネット XXX(表情名入力)カネット

すっごく楽しみな技術ではあるんだけど、スマートコントラクトには問題点もあると言われてイルンダ。

スマートコントラクトの問題点

スマートコントラクトには大きなメリットがあります。しかし、まったく問題がないわけではありません。

ここでは、現時点で指摘されているスマートコントラクトの問題点を確認していきましょう。

間違った取引が修正できない

スマートコントラクトはブロックチェーン内に契約自体が組み込まれており、改ざんが難しいことを上で書きました。

しかし、このメリットは契約内容そのものが間違っていた場合に修正できないという問題点にもつながります。

つまり、間違いを修正しなければ大きな損失につながる可能性がある場合でも、そのまま放置せざるを得ないことになってしまうのです。

この問題が露呈したのがThe DAO事件。ブロックチェーンに組み込まれているスマートコントラクトそのものにバグがあったため、そこを突かれてイーサリアム360万ETHが盗まれたのです。

この事件は、契約にミスがあっても修正ができないというスマートコントラクトの問題点が露呈した事件でもありました。

そして結果として、イーサリアム陣営が現行イーサリアムイーサリアム・クラシック(Ethereum Classic)に分裂するに至ったのです。

曖昧な内容は自動化できない

先ほども触れていますが、スマートコントラクトではブロックチェーンに契約を組み込む際に、ソリディティーという開発言語を使うことになります。

プログラムにおいて、曖昧な内容を組み込むわけにはいきません。バグにつながってしまうからです。

これはスマートコントラクトにおいて、免責事項をはじめとする曖昧な内容を自動化できないことを意味しています。

そのため、曖昧な内容を含む契約は、スマートコントラクトに乗せることができません。現時点での技術的な限界と言えます。

カネット XXX(表情名入力)カネット

スマートコントラクトにプログラムできるのは、今のところデジタルで機械的な事柄に限られてイル。だから温度とか味とか感情といった曖昧なものは自動的に履行するのが難しいンダ。

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

個人によって感じ方が違うものとか、数値化・データ化できないものは難しいってことね。

カネット XXX(表情名入力)カネット

間違った内容の修正ができないといった問題点もあるネ。ケド、スマートコントラクトはすでにいくつかの実用例がアルンダ。それを見てみようカ!

スマートコントラストの実用例を紹介!

スマートコントラクトは、仮想通貨以外でも利用されている技術です。

実用例としてはDapps(分散型アプリケーション)DAOなどが挙げられます。今後はIoTへの応用も期待されています。詳しく確認していきましょう。

Dapps

例えば音楽配信事業の場合、アップルコンピュータやアマゾンといった中央管理者が必要でした。この中央管理者なしで利用できるアプリケーションがDappsです。

スマートコントラクトは上に書いているように、契約の自動化によって仲介機関が必要なくなりますので、音楽配信も中央管理者なしで運営できるようになります。

これによって仲介業者にお金を払う必要がなくなり、音楽購入に必要なお金が減る一方で、アーティストの収入は大きくなるのです。

実際、Ujo musicという音楽配信事業ではDappsを利用しています。これによってアーティストに払われるお金が多くなるなどのメリットが出ているとされています。

DAO

DAOは直訳すると「自立分散型組織」となり、上で触れた「The DAO」とは異なります。簡単に言うと「経営者が存在しなくてもいい組織」ということです。

たとえば飲食店の場合、シェフが自分の店を持つと、在庫管理や税務署への申告などといった業務も行う必要があります。場合によって、専用の従業員を雇わなくてはなりません。

ところがDAOにおいてはこうした業務がすべてスマートコントラクトによって自動化されます。

そのため、時間や人件費などのコストを大幅に削減でき、本来の業務である料理づくりや新メニュー開発に注力できるようにもなります。

今後はIoTにも応用される

スマートコントラクトは今後、IoT(モノのインターネット)への応用も期待されています。

IoTとは、センサーや通信機能が組み込まれた、あらゆるモノとモノをインターネットで繋げ、情報交換する仕組みです。

例えば、スマートフォンでインターネットに接続されたテレビを職場から録画予約したり、帰宅時間に合わせてエアコンで室内の温度を調整したりといったことです。

IoT

引用元:IoTの定義

このIoTにスマートコントラクトを応用することで、これまでに無かったサービスも可能になります。

一例としてはGMOとセゾンが共同で行うサービス「本人のみ受け取り可能な宅配ボックス」が挙げられます。

受取人がスマートフォンなどを使って信号を送ることで、スマートコントラクトによって解錠が行われるというものです。

ブロックチェーン上の情報は改ざんが不可能。そのため、スマートフォンを盗まれるようなことがない限り、管理者がいなくても本人以外に荷物が渡らない仕組みができるのです。

イーサリアム以外でスマートコントラクトを採用している仮想通貨

イーサリアム以外にも、スマートコントラクトを採用している仮想通貨があります。代表的なものは、リスク(Lisk)、ネオ(NEO)、イオス(EOS)です。

リスク(Lisk)

リスク

引用元:LISK

2016年開始の、比較的新しい仮想通貨です。本部はスイスで、ドイツに開発拠点が置かれています。2018年4月30日現在の価格は1Lisk=1,360円前後です。

日本の取引所では、ビットフライヤーでの購入が可能になっています。

ネオ(NEO)

ネオ

引用元:NEO

2015年開始の仮想通貨で、本部は中国に置かれています。2018年4月30日現在の価格は1NEO=9,670円前後です。日本の取引所では購入できないので、海外の取引所を利用することになります。

海外の取引所を利用する場合、日本の取引所で日本円をビットコインなどに替え、海外の取引所に開設したウォレットに送ることになります。

このときに送り先を間違えると、仮想通貨が消滅してしまう可能性がありますので要注意です。

イオス(EOS)

EOS

引用元:EOS

2017年に開始された仮想通貨で、開発拠点はケイマン諸島に置かれています。現在はイーサリアムのブロックチェーンを利用した試験運用中です。

Dappsの開発資金調達を主目的としており、開発チームから「利用用途がない」と公言されながらも、時価総額が上昇しています。

2018年4月30日現在の価格は1EOS=2,150円前後で、こちらも日本での購入はできず、海外の取引所を利用することになります。

サトシくん XXX(表情名入力)サトシくん

アプリケーションを分散化したり、冷蔵庫やエアコンの動作をプログラムできたり…。スマートコントラクトは僕たちの生活を大きく変える役割を担っているんだね!

モナちゃん XXX(表情名入力)モナちゃん

いま普通に自動販売機でジュースを買っているように、将来的にスマートコントラクトが日常に溢れるようになるかもしれないって考えると、すっごく期待しちゃうわ!

社会を変える可能性があるスマートコントラクトに注目しよう!

仮想通貨には、スマートコントラクトという仕組みを採用している通貨があります。

スマートコントラクトはブロックチェーン技術を応用した、契約が自動的に行われるシステムです。

この契約の自動化により、仲介者が不要になるなど、時間やコストの削減ができます。さらに、契約だけでなく組織の仕組みを大きく変える可能性もあるのです。

このことからも、スマートコントラクトを採用した仮想通貨は、将来が期待されています。

スマートコントラクトを採用している仮想通貨を購入するなら、日本の取引所で購入可能なイーサリアムとイーサリアム・クラシック、リスクを選ぶのがいいでしょう。